日常的な体の疲れから非日常の癒しを求めたいという人は、オイルマッサージやリンパケアができるメンズエステを利用するのもよいでしょう。メンズエステの一部には違法店も存在するため、トラブルに巻き込まれないための方法を知ることが大切です。

当記事では、トラブルが発生しやすいメンズエステの違法店の特徴や、利用しているメンズエステが摘発された場合にどうなるかを立場別に解説します。メンズエステを正しく安全に利用する方法が知りたいという人は、ぜひ参考にしてください。

メンズエステとは、お店が用意する個室やお客さんが指定するホテルの部屋でオイルマッサージ・リンパケアなどのリラクゼーションサービスを提供するお店です。多くのメンズエステは健全に営業しており、お店のルールを守れば安全に利用できます。

しかし、メンズエステはセラピストとお客さんが1対1になることから個室内での施術の様子が分からず「グレーゾーンの営業をしている」などと噂されやすい業種です。グレーゾーンの営業の噂から派生して「メンズエステはトラブルが多い」と言われることもあります。

数あるメンズエステの中には、違法店があることも事実です。違法店を利用したことが原因で、お客さんが警察関係のトラブルやセラピストともめ事に巻き込まれた事例もあります。

メンズエステには、法律や条例を無視した営業を行う違法店・まっとうな営業を行う健全店の2種類があります。違法店は本来メンズエステで提供できない性的サービスをお店公認で行うことから警察沙汰になるケースが多く摘発事例も目立つため、安易な利用はおすすめしません。

ここでは、健全店でも摘発される場合や取り締まりが厳しくなっている理由を解説します。

メンズエステの取り締まりは近年激化しており、健全店も摘発されることがあります。たとえば、多くのメンズエステで提供する太もも付近のマッサージ（鼠径部に対するマッサージ）が「性的サービスである」と解釈された場合、摘発の対象になりかねません。性的サービスを提供するお店を風俗店の営業禁止地域で運営することは、風営法違反にあたるためです。

ただし、基本的には「抜き（手や口で男性を射精させるサービス）」を提供するなど、明らかな風営法違反を行う違法店のほうが、摘発されるリスクは高いと言えます。メンズエステの摘発前に警察がインターネット上の掲示板などで情報収集するケースも多いと言われており、性的サービスに関する口コミがない健全店は比較的安心でしょう。

メンズエステはマンションの一室でも営業できることから開業の難易度が低く、違法店が増加しやすい業種です。また、メンズエステの知名度が高まるとともにキャバクラなどからセラピストに転職する女性が増加し、違法店・健全店が乱立する状態に陥りました。その結果、過激な画像をSNSに投稿したり性的サービスを提供したりすることで集客を図るセラピスト・違法店も現れています。警察は見せしめとして違法店の取り締まりを強化しました。

近隣住民・マンションの管理人などからの苦情が増加すれば、警察は何らかの対処を検討する必要があります。違法店の数とともにメンズエステに関する相談・苦情も増加し、業界の健全化を図るための取り締まりを激化させた可能性もあるでしょう。

摘発とは犯罪や悪事を暴いて世間に公表することを指します。違法店の摘発では、お客さんを装った警察官が事前の情報収集や潜入捜査によって違法行為の事実をつかみ、お店に乗り込む流れが一般的です。お店が摘発された後は各関係者に対して事情聴取を行い、違法行為を働いた当事者の逮捕につなげます。

メンズエステの摘発における関係者とは、お客さん・お店の経営者や店長とスタッフ・セラピストです。ここでは、メンズエステが摘発された場合にどうなるかを立場別に解説します。

摘発の場にいたお客さんは接客・サービス内容に関する事情聴取を受けるため、警察署に連行されるリスクがあります。しかし、メンズエステを摘発する警察の狙いは基本的に経営者であるため、お客さんが逮捕されるケースは稀です。

一方で「お客さんがセラピストに性的サービスを要求した」と判断される状況では、強制わいせつ罪などに問われて逮捕される可能性があります。ルールを守って遊べば逮捕される危険性が最小限に留められるため、メンズエステの利用に際して過剰な不安は不要です。

警察の事情聴取によって風営法違反の証拠をつかまれると多くの場合、メンズエステの経営者が逮捕されます。風営法違反で逮捕された場合の罰則は、2年以下の懲役もしくは200万円以下の罰金です。2年以下の懲役と200万円以下の罰金の両方が科されるケースもあります。

出典：e-GOV法令検索「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律」

事情聴取で風営法違反の証拠がつかめないなど特定の状況では、メンズエステの店長やスタッフも逮捕される可能性が否めません。店長やスタッフは経営者とは違い、逮捕されても短期間で釈放されたり不起訴処分になったりするケースが大半です。

摘発の場にいたセラピストもお客さん同様に、警察署へ連行されるリスクがあります。連行されたセラピストが逮捕される可能性は低いものの、警察に前歴（事件の捜査対象になった事実を示す記録）が残ることは避けられません。

セラピストが警察署から帰宅する際には、身元引受人を要求されることがあります。身元引受人にはメンズエステで働いていたこと・勤務先が摘発されたことなどを説明する必要があるため、家族バレや友人バレを避けられません。

メンズエステではお客さん自身が加害者になり、警察沙汰のトラブルに発展するケースもあります。加害者としてトラブルに関わった場合は会社や家族に事件の詳細が知られ、信頼を失うことになりかねません。

メンズエステでのトラブルを事前に回避するには、以下のルールを守りましょう。

メンズエステでのトラブルを回避するには、違法店を避けて健全店を利用することが大切です。健全店の公式ホームページには多くの場合、風俗店ではないこと・性的サービスの要求を禁止することが明記されています。公式ホームページがないもしくは長期間更新されていない場合は違法店が疑われるため、安易な利用は避けたほうが安心です。

トラブルを回避するには、健全店に見られる以下の特徴に注目しましょう。

違法店は警察からの摘発を免れるために頻繁にお店の名前を変更し、営業することがあります。住所を検索すると別の名前のメンズエステが見つかる、営業用の電話番号が頻繁に変更されるといった特徴が見られる場合は注意すべきです。

違法店では性的サービス目的のお客さんにアピールするため「マイクロビキニ着用」「洗体」など、過激な内容のオプションを用意していることがあります。一方、健全店のオプションはヘッドスパやホットストーンといった、より深い癒しを提供するためのメニューであることが通常です。

トラブルが多いメンズエステは一部の違法店などであり、警察による摘発やトラブルに巻き込まれないためには健全店の特徴を把握することが大切です。利用しているメンズエステが摘発された場合、多くは経営者が逮捕されるため、お客さんはお店のルールを守って遊べば逮捕される可能性は低いと言えるでしょう。

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